裁判業務・成年後見に関するよくある質問

兄が亡くなりましたが、兄には子供がおりません。兄には不動産、預貯金、有価証券等の遺産があり、相続人である兄弟姉妹の間で遺産分割協議をしたいのですが、相続人の一人が脳梗塞で認知症にかかっており、ついさっき話していたことも忘れてしまう状態です。遺産分割協議をしたいのですがどうすればいいの?

相続に関する遺産分割協議は、相続人全員が協議に参加することが必要ですが、その内の一人が「認知症、知的障害、精神障害」等の理由により、遺産分割協議において意思表示をすることが出来ない場合、法律に定められた方の申立てにより、本人のために家庭裁判所に「成年後見人」を選任してもらい、本人の代理人として成年後見人に手続きをしてもらうという方法が考えられます。

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夫が、認知症になり、介護認定を受けておりますが、施設利用料や、医療費が掛かってしまい、年金収入だけでは、払いきれなくなっているため、夫名義の不動産を売却して、これらの支払いに充てたいと思っています。どうしたらいいのでしょう?

本人のために本人の所有財産を処分する場合であっても、本人が自己の所有財産を処分するという意思表示が必要です。本人が精神上の障害により意思表示をすることができない場合には、法律に定められた方の申立てにより、本人のために家庭裁判所に「成年後見人」を選任してもらい、本人の代理人として成年後見人に手続きをしてもらう方法が考えられます。

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私は、独身です。私は、アパートを所有しており、家賃収入や年金収入があります。また、多少の預貯金もあります。今は元気に生活しておりますが、今後私が病気になり、体が不自由になったり、認知症に罹ったときのことを考えると心配です。何かいい方法はありますか?

成年後見制度には、大きくわけて二通りあります。一つは本人の判断能力が低下した後に利用する法定後見制度、もう一つは、判断能力が低下する前に、判断能力が低下したときに備えて、自分の決めた人に成年後見人になってもらうために、公正証書により契約をしておき、判断能力が十分でなくたったときに、法律に定められた方の申立てにより、家庭裁判所に任意後見監督人を選任してもらうことによって開始するという任意後見制度です。今の内にもしものときに備える方法として上記の任意後見制度を利用することを検討されるとよいとでしょう。

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任意後見契約ってどのような内容の契約をするの?

法定後見制度は、家庭裁判所において本人の意思能力の状態に応じて、「成年後見人」「保佐人」「補助人」を選任してもらい、これらに選任された方の職務権限は法律で定められており、その職務権限に基づいて、本人に代わって法律行為をしたり、本人が法律行為を行う際に同意したり、本人が自己に不利益な契約をした際には取り消したりすることができるという制度ですが、任意後見制度は、判断能力が十分にある内に、自分の判断能力が不十分になってしまったときに、自分に代わって行ってもらいたい法律行為を特定して、たとえば、預金通帳の管理、賃貸不動産の管理、施設入所契約の締結といった法律行為を、自分の信頼できる人に、代わって行ってもらうための契約を結び、本人の判断能力が十分でなくたったときには、本人の同意のもと一定の方からの申立により、又は本人の申立により、任意後見監督人を家庭裁判所に選任してもらうことによって効力を生じ、その効力が生じたときから、任意後見人が依頼された内容にしたがって職務を行うという制度です。

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私は、サラ金やクレジットカードのキャッシングであちこちからお金を借りてしまい、毎月の返済に困っています。どうしたらいいでしょうか?

多額の借金を抱え、返済に困っている方に対して、司法書士は、本人の選択に従い、任意整理または、個人再生、破産手続きにより、生活の再生のお手伝いをすることができます。尚、司法書士の内、簡易裁判所における代理関係業務を行えるのは認定を受けた司法書士については、簡易裁判所の管轄に属する訴額140万円の範囲内で、依頼者に代わって交渉することができます。その他の場合については、書類作成業務として対応させて頂くことになります。

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任意整理とはどういう手続きですか?

「任意整理」とは、消費者金融やクレジットに係るキャッシングにより、多額の借金をしている方は、利息制限法の制限利息を超える利息を支払い続けていることが多いため、各債権者に取引履歴の開示を求め、利息制限法に基づく制限利息に引き直して再計算をすることにより、残債務を圧縮し、将来利息の免除をしてもらい、3年から5年程度で分割弁済をするという内容の和解交渉を行います。この方法により、毎月の返済金額を減額して返済を完了させることができる場合があります。また、制限利息による引き直し計算をした結果、払いすぎの状態になっている場合がありますので、この場合には、過払い金の返還請求を併せて行うことになります。

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友人に頼まれて30万円を貸したのですが、毎月5万円ずつ返すとの約束だったのに、催促しても、理由をつけて全く返してくれません。どうすればいいでしょうか?

友人同士でのお金の貸し借りの場合、口約束で契約書や借用書、領収書などにより書面にしていないことが多いため、借りた方に返済意思がない場合争いになりやすくなります。この場合、まず、貸した相手の方に、あなたから30万円を借りたこと、返す意思があること、いつまでに、幾らずつ返すということを書面にしてもらうよう請求してみてください。それでも、返済がない場合には、内容証明の送付、支払督促、訴訟手続きを検討されるといいでしょう。なお、あなたがご友人に30万円を貸したこと、そのご友人が30万円を返すとの約定で金銭を授受したことを証明することができないと、争いになったときに大変ですので、お金の貸し借りの際には必ず書面にすることをお勧めします。

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